私の読書の履歴書8 高校生2

まず最初にお知らせ。
前回まで、紹介した本のリンクは、画像つきはAmazonで、その下に文字で楽天ブックスへのリンクを貼っていた。
けど、ふと思ったんだよね。

Amazonは現在、一冊だけ買うには送料もかかる。
楽天ブックスは、送料無料。
というわけで、このブログを読んでくれているあなたのことを思えば、画像つきは楽天ブックスで、文字をAmazonにするのが礼儀じゃないか。
と、思ったので今回からはそうすることにした。
ただし、楽天ブックスは古い本がないことが多い。その場合は、Amazonのリンクを貼るので、その点だけご理解、ご了承してほしい。

というわけで、本題。

高校生になってから、おもしろそうな本を手当たりしだい読むようになった。
この傾向は今でも続いていて、好きな作家の本はほとんどを読むけれど、気になった本は小説・ノンフィクション問わず(財布と相談しながら)なんでも読んでいる。

では、私が高校生の時に読んだ小説を思い出した順番に話していこう。

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Contents

●時をかける少女

筒井康隆さんの本は、中学生の時から読んでいたと、この『時をかける少女』が頭に浮かんだときに思い出した。
中学生の時は『笑うな』など、ショート・ショートばかり読んでいた。筒井康隆さん以外では、星新一さん、阿刀田高さんのショート・ショートも読んでいた。

ショート・ショートは基本、意外な結末や、いわゆるブラックな笑い、奇妙な味のものが多かったので、『時をかける少女』もそういうテイストだろうと思って読んだら、まったく違うものだったことに、最初はとまどった。
それもまあ、ほんと最初だけで、数ページ後にはページをめくる手が止まらず、一気読みした。

この作品は今まで何度も映画化、ドラマ化されているので、あなたも知っているかもしれない。
ちなみに私は映画は原田知世さんが主演したもの。テレビドラマは内田有紀さんが主演したものを観ている。

小説の初版は1967年。
それが今でも読みつがれていることは脅威だと思うのと同時に、普遍的なものがつまっている小説でもあるんだろう。

現在、ライトノベルとかヤングアダルトと呼ばれているジャンルの元祖でもある。
ちなみに当時はジュブナイル小説と呼ばれていたな、そういえば。

で、ラストなんだよね。
ラストがいい。切ないんだよ。ラストだけになにか言ったらネタバレになるから言えないけど、ほんと切ない。

 

 

Amazonはこちら – 時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

●迷宮物語

不思議な本だった。
主人公の伴門淘汰(ばんもんとうた)は、地中へと下降している。現実にはあり得ない、どこまで続くのかわからない階段をくだる。そして、地上の記憶すら遠くなっていく。
ひらひらの人間が漂い、景色は歪んでいる。夕日は本物ではなく疑似夕日。

伴門淘汰が階段を下っていく途中で見る「場面」が、文章に組み込まれるが、それは1つの物語のまさに1つの場面で、いくつもの物語が、順不同で展開されていく。

読後も不思議な感覚が残ったままなんだけど、とにかく気に入ったのと気になるのとで、20代後半まで、数年に1度思い出しては読み返した本。
この本をこのブログを書くにあたって思い出し、本棚を見たら、一番下の段の端に近いところで発見した。まだ残していた自分を褒めてやりたい。
久しぶりに読み返すことにする。

で、残念なことに、2018/09/18現在、楽天ブックスではこの本は取り扱っていなかったので、Amazonのリンクを貼っておく。

●ねらわれた学園

眉村卓さんのジュブナイル小説(ライトノベルって書こうかなって思ったけど、当時の呼び方のままにする)。

阿倍野第六中学の生徒会長に立候補し、鮮やかに当選してみせた高見沢みちる。
彼女は魅力的な微笑と不思議な力で学園を支配していくが、それまで目立たない存在だったのに、二年生になってから変貌したことに警戒心を抱いている楠本和美。

一方、高見沢みちるが新設したパトロール委員が校内で暴挙を振るう。
反感を抱いた関耕児は、楠本和美と協力してクラスをまとめ、生徒会とパトロール委員へ立ち向かう。

と、ここまでだとありがちな感じがするんだけど、高見沢みちるが持つ不思議な力と、高見沢みちるを裏で支える京極という、高見沢みちる以上の力を持つ少年の存在と真相が、ジュブナイル小説のSF作品になっているんだよ。

眉村卓さんは、大人向けの作品でも、ジュブナイル小説でも、管理化社会やファシズム、戦争について、物語を通して警告を発していた作家なのではないだろうか。

ま、そういう話を抜きにしても、じゅうぶんに楽しめる作品だよ。
過去、何度もドラマ化、映画化されている。
私が観たのは、テレビドラマは原田知世さんが主演したもの。映画は薬師丸ひろ子さんが主演したもの。

 

 

Amazonはこちら – ねらわれた学園 (講談社文庫)

●未来放浪ガルディーンシリーズ『大暴力。』

とにかくハチャメチャな笑えるSFの2作目。
角川文庫版はここで止まり、また未完のまま2作目で終わるのかと思っていたんだけど、10年以上過ぎてから角川スニーカー文庫で新板で刊行されるんだよね。しかも2000年にまさかの3作目が発売。ま、ここで止まって、けっきょく未完なんだけど。

火浦功さんは、未完の帝王、遅筆王。
でもおもしろいから買っちゃうし読んじゃう。
風呂敷広げすぎるんだよね。

このシリーズ、本編を進めてくれればいいものを、いつもの悪い癖で外伝も2冊出てる。
で、これも楽天ブックスでは2018/09/18現在、取扱なし。 Amazonのリンクを貼っておく。


今回はここまで。
今で言うライトノベル、ヤングアダルト系の本をちゃんと(?)読んでたんだなぁって思うよ。
ホラーも文学もミステリも読んでたんだよ。
次回以降も高校生編はそこそこ続く。

では、また次回。

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