私の読書の履歴書27 20代後半2

2018年10月11日

20代前半に読んだマンガをふと思い出したので、話が前後するけど、今回はこの話をしよう。
小説やその他の本のことばかり思い出していて、マンガのことを忘れてた、なんかごめん。

スポンサーリンク

Contents

●Bバージン

生物オタクでヒクガエルとあだ名をつけられていた主人公、住田が桂木ユイに恋をするところから話は始まる。
2人の姉に徹底的にイケメンに育て上げられるんだけど、姉たちから好きな人以外とは絶対にやらない=Bバージンとして生きるように言われるんだ。
そして住田はユイと同じ大学へ進学する。
生物オタクであることを隠し、でも抑えきれずに変装してペットショップや水族館に行ったりしながら、大学では「ゴールド」っていう名前のナンパサークルを立ち上げて、まわりからは兄貴と呼ばれたりしてたんだよね。

ユイに気持ちを伝え、振り向いてもらおうと、姉たちから教わったテクニックや自分で勉強したテクニックを使うんだけど、付け焼き刃の小手先のものではユイは振り向いてくれないと気づく。

見た目がイケメンに仕上げられたから軽い男だと思われているんだけど、元々は生物オタクで、好きなことには熱中するし、努力も惜しまないし、打たれ強い。
外にいるときと一人の時のギャップがおもしろくもあり、共感もできたんだよね。私はどちらかいえば、オタク気質だから。

また、生物オタクが表に出るときもあって、何かを人に伝えようとするとき、直接言えなくて生物の知識を駆使して、たとえ話にしてしまうところもあったり。

やがて住田は、ユイに振り向いてもらうためには本気で打ち込めるものを極めなければいけないと思って、大学を中退して水族館でアルバイトで働くんだ。
あれこれ悩んで迷って模索して成長していく住田の青春物語なんだよ。
笑って泣いて考えさせられる、良い漫画だった。

AmazonのKindleか古本しか見つからなかったので、両方のリンクを貼っておく。
Kindle版

古本全巻まとめ買い

●AKIRA

映画しか観てない人は損してる。
大きさも厚さも電話帳のような原作全6巻を読めば、この漫画がなぜいまでも読みつがれているのかがわかると思う。
しかも舞台は2019年の東京。
2020年には東京オリンピックが開かれることになっていて、オリンピック開催に反対していた人たちがいたことも書かれているんだよね。

東京で謎の大爆発があり、崩壊する。
2019年、東京湾上には高層ビルが立ち並ぶネオ東京が建設されているが、政府と反政府グループの闘争が繰り返されている。かつての東京であった旧市街地も再建され始めていた。

立入禁止の爆心地にバイクの群れ。先頭には主人公金田が乗っている。
一緒に走ってきた仲間たちの中には幼なじみの鉄雄もいた。
そこで鉄雄は白髪の少年を轢きそうになり運転をあやまる。少年を連れ戻すためにやってきた軍のヘリに鉄雄も乗せられる。
搬送先の超能力研究所で、鉄雄も超能力が目覚め、性格も一変し狂暴になっていた。

金田と鉄雄。
反政府ゲリラ。
超能力研究所にいる番号を振り当てられた少年少女。
鉄雄が新たにリーダーになった暴走族との抗争。
新興宗教団体。
AKIRA。

それぞれの思惑、思いがもつれ合い重なり合い、すれ違い、物語は加速し膨張していくんだよ。
金田とケイの恋も、表に全面的には出てこないけど、絵と会話で伝わってくるし。
金田の鉄雄への友情も熱い。

都市伝説ではAKIRAには複数の予言が込められているっていうものがあるけど、まあ、これは検索して読めばわかるけど、こじつけがほとんど。個人的にはマジかな?ってのが3つ。
1つは東京オリンピックがマジで2020年に開催されるってこと。あと2つは言わない。

都市伝説はともかくとして、本の大きさ厚さだけじゃなく、中身はほんっと濃くておもしろいから、読んでみて。

 

 

Amazonはこちら – AKIRA(1) (KCデラックス)

●銀河鉄道999

アニメを見ていたのは小学生の時だったけど、漫画は読んだことなかったなと思って本屋を探したら、まるで私がくるのを待っていたかのように少年画報社文庫10巻セットが箱に入って棚に飾ってあったので、即買いした。
いまは続きも出てるんだね。

謎の美女メーテルと共にアンドロメダ星雲にある、機械の体をタダでくれる星へ向かう少年、星野哲郎の物語。
哲郎の真っ直ぐで熱くて不器用なところ、そして自分のためには泣かないが人のためには泣くところ。立ち寄る星々での物語がほんといいんだよ。
メーテルがときおり見せる憂いをおびた目の意味はラストでわかるんだけどね。

原作とテレビアニメ版のほうが私は好きだ。劇場版の長編の哲郎の絵がかっこよすぎるし、内容も冒険と青春要素が強くなっているから。もちろん、劇場版の方が好きな人もいると思うよ。
でも、やっぱり原作とテレビアニメ版かな。
なぜなら、こっちの方が、人間の愚かさや悲しさ、孤独、狡さ、権力、経済格差を通して、それでも前へ進む哲郎が描かれているから。教訓めいているといえばそうなんだけど、子供のときにこれをテレビで見た私には、強く影響を残している。

ちなみにテレビアニメ版の星野哲郎の声は野沢雅子さん。そう悟空だ。見ればわかるし、当たり前といえば当たり前だけど、同じ声だよ。

こちらのリンクもAmazonのみ。
ビックコミックス版が本編が20巻まで、別巻というか外伝的要素になっている銀河鉄道物語として21巻が出ている。
少年画報社文庫版は18巻で止まっていて、その後は出ていない。
だから、ビックコミックス版のリンクを。
楽天ブックスを探したけど、21巻しかなかったんだよね。

銀河鉄道999 ビックコミックス版

ってわけで、今回はここまで。
次回は20代後半に読んだ本に戻るけど、今回思い出したことで、あの頃に読んでた漫画を思い出したから、このままマンガ編を続ける。
自分の中ではあのころ読んだマンガが一番面白かったんだな。銀魂をのぞいて。

 

スポンサーリンク