2時間でおさらいできる日本史 – 著/石黒拡親

2018年3月7日

Contents

■教養として歴史を知るための入り口として■

 日本史について、時代やら出来事やらを、ざっくりとでもいいから、おさらいしたい。歴史の流れを、とりあえずでいいから、まずは知っておきたいという方は、まずはこの本を読んで、次に違う本を数冊読むのがいい。
 一気に読むことで、日本がどんな流れで今に至っているかがわかるのが、この本の長所だ。
 重要な出来事や人物について書いていて、細かいあれこれは書いていない。
 よって、すでに、日本史についてある程度の知識・教養があるのなら、この本を読む必要はない。

■目次

第1章 旧石器時代~弥生時代
第2章 大和・飛鳥時代
第3章 奈良時代
第4章 平安時代
第5章 鎌倉時代
第6章 南北朝~宝町時代
第7章 戦国・安土桃山時代
第8章 江戸時代
第9章 明治時代
第10章 大正時代~昭和戦前
第11章 昭和戦後~平成時代

 あくまでも入門書。
 まずはこの本から、日本史について、ざっと流れを知る。確認するというスタンスで読むといいでしょう。

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■読後の感想■

 私は中学生、高校生の時、歴史は好きじゃなかった。必要も感じてなかった。
 テストの前日に、テスト範囲の部分を一夜漬けで暗記して、テストが終われば、ほぼすべてを忘れてた。

 当時の私は、歴史を知ることの重要性がまったくわかってなかったよ。

 日本は、どのような歴史を辿り、今のこの国になっているのか。この国に住む者として、知っていて当然のことなのに、ほとんど忘れてた。

 テレビを見ていると、海外の方のほうが、私より、よっぽど知っているように見える。それは、各国の方々は、自分の国の歴史をちゃんと知っていて、自分の国の歴史に、日本が絡んでいる。そのことも知っているから。

 そして、その教わった歴史に絡んでいる日本について、人それぞれに思いや考えがある。

 ところが、日本人って、そうでもない。海外勤務になったり、留学した時に、歴史的な話題になった時、ついていけなかったとか、考えを聞かれて返答できなかったとかという話も聞く。

 世界史も含めて、少しでも歴史という教養を身につけなければいけない。そう思って、まず手始めにと読んだのがこの本。
え?これじゃ足りない?ああ、まあ、うん、とりあえずここからってことでね。

 日本の歴史を、文庫一冊で見通すのですから、内容は薄いと言えば薄い。ただ、旧石器時代から現代に至るまでの流れ。
これをまず知っておくのは、けっして無駄ではない。

 この流れを知ってから、この本よりも詳しい本を読み、自分が気に入った時代や、歴史上の人物について、さらに知っていく。というのも、いいんじゃないかな。

 各時代がどういう時代だったのか。その時代時代で、何が起き、何を前の時代から受け継ぎ、何が次の時代に繋がったのか。そして、何が今の日本に綿々と受け継がれているのか。

 右とか左とかではなく、日本人として、この国の歴史を知るのは、知識や教養だけではなく、知っておくべきものだと思ったよ。

 繰り返すけど、まずは入り口としてこの本を読むところから始めたらいい。

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