自助論 – 著/サミュエル・スマイルズ 訳/竹内均
Contents
■「天は自ら助くる者を助く」■
1858年に出され、日本では福澤諭吉の『学問のすすめ』と並んで読まれたという明治の大ベストセラー『西国立志編』の現代語訳版(原題は『Self-Help, with Illustrations of Character and Conduct』)。「天は自ら助くる者を助く」という独立自尊の精神を広めた、古典的名著である。
Amazon商品説明ページより引用。
願うだけで叶うとか神さまにお願いするだけで叶うとか、そんなインスタントな、っていうか神さまや仏さまや、宇宙や大いなる存在が、お願いだけして自分で何もしない人を助けるはずがないってことに気づいていない人にこそ読んでほしい本。
やりたいことや叶えたいことや欲しいものがあるのなら、自分で考えて行動しなさい。ただしそれは、当然といえば当然なんだけど、欲望や煩悩であっちゃいけない。
■目次
1章 《自助の精神》人生は自分手でしか開けない!
2章 《忍耐》雨霜に打たれてこそ若芽は強く伸びる!
3章 《好機、再び来たらず》人生の転機を見抜く才覚、活かす才覚
4章 《仕事》向上意欲の前にカベはない!
5章 《意思と活力》自分の使命に燃えて生きる!
6章 《時間の知恵》「実務能力」のない者に成功者なし
7章 《金の知恵》楽をするには汗をかけ!
8章 《自己修養》最高の知的素養は一日の仕事から生まれる
9章 《すばらしい出会い》人生の師・人生の友・人生の書
10章 《人間の器量》人格は一生通用する唯一の宝だ!
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■読後の感想■
この本が、1858年に出版されたのだということを、前提に話す。
現在、数え切れないほどのビジネス書、自己啓発本が書店に並んでる。
しかし、これらの本に書かれていることの多くが、1858年にこの『自助論』に書かれている。
成功者の生き方、考え方が実例として多数紹介されていて、それらに共通するのは、ほんのわずかなことだと、スマイルズは書いてる。
ほんの少しのことなのに、めんどくさい、また後で、明日からと言って、けっきょく何もやらずに、やろうと思ったことすら忘れてしまうことがある私にとって、とても痛く、反省させられた。
この手の本を読むと、書いていることを、今日、いや、今から全てやらなければいけないと思うかもしれない。しかしもちろん、すぐできることとできないことがある。
まずは手始めに、やれることを1つか2つやって、やるのが当たり前になるまで、毎日毎日、やり続ける。それができたら、また新たに1つか2つ。
何もやらずに今のままでいて、何も変えられずにいるよりは、変われることから変わっていき、目指すもの、目指す自分に向かったほうが、きっと今よりましな未来に向かえる。
これ、信じるしかない。
自分はこうなる。って自分に覚悟する。決意する。そしてそうなる自分を信じる。
そして、自分との約束を守る。
「何も変わらないじゃん」とあきらめたときが終わり。
とっつきにくいと思って読んでいないのなら、もったいない。
この手の本を読めば書いてるよね?
「まずやってみる」
そう、
「まず読んでみて」ほしい。
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