私の読書の履歴書29 20代後半4

そろそろ20代後半に読んだ小説や小説以外の本のことも話したくなってきたから、マンガの話は今回で終わりにする。

振り返ってみれば、小学生の時は、コロコロコミックと学研の学習と科学を毎月読んでたんだよ。
コロコロは小3くらいでやめて、そこから少年週刊誌4誌(ジャンプ・マガジン・サンデー・チャンピオン)を毎週読んでたんだよね。全部のマンガじゃないけど。学研の学習と科学は6年生の終わりまで読んでた。

小5くらいから毎月月刊『ムー』を読み始めて、それが高校卒業するまで。
高校生になってからは少年週刊誌はすべて読むのをやめた。ジャンプも読んでなかった。ジャンプを再び立ち読みするようになったのは、銀魂のアニメをなんとなく見たら、やたらふざけたアニメだから最初っから見てやろうと思ったのがきっかけ。っていうか、銀魂しか立ち読みしてなかったから、私にとって少年週刊ジャンプじゃなくて、銀魂だったけど。

高校からはヤング〇〇。ってこれも、ヤンジャン・ヤンサン・ヤンマガだけど。
この3誌は高校3年間だけ読んでた。
高校卒業してからしばらくの間は、雑誌はほとんど読んでない。村上春樹さんが短編発表したときだけ文芸誌買って読んでたくらいかな。

でも、毎月買ってたのが月刊アフタヌーン。
他の漫画雑誌とは一線を画していたところが好きだったな。今はどうかわからないけど。
駒井悠さんの『そんな奴ァいねえ』とか藤島康介さんの『ああっ女神さまっ』、岩明均さん『寄生獣』、植芝理一さん『ディスコミュニケーション』に、あさりよしとおさん『ワッハマン』。
トニーたけざきさん『岸和田博士の科学的愛情』小田ひで次さんの『拡散』。
遠藤浩輝さんの『EDEN』も好きだった。
垣野内成美さんの『午後3時の魔法』もあった。木尾士目さんの『四年生』とだともこさん『酒場ミモザ』に高河ゆんさんの『妖精事件』、沙村広明さんの『無限の住人』に、高橋ツトムさん『地雷震』芦奈野ひとしさんの『ヨコハマ買い出し紀行』も良かったぁ。
外薗昌也さんの『犬神』もあった。
ってこのあたりまで読んでた記憶がある。

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これらの中で単行本も買ってたのは駒井悠さんの『そんな奴ァいねえ』岩明均さん『寄生獣』植芝理一さん『ディスコミュニケーション』遠藤浩輝さんの『EDEN』垣野内成美さんの『午後3時の魔法』沙村広明さんの『無限の住人』原作が真刈信二さんで、作画が赤名修さんの『勇午』かな。
ヤンジャンは読んでなかったけど、本屋で見つけた村上たかしさんの『ナマケモノが見てた』も好きだったな。

と、まあ、いろいろと挙げたけど、上に挙げたマンガはすべて傾向もジャンルも画のタッチもストーリーも違う。
共通しているのは『そんな奴ァいねえ』と『ナマケモノが見てた』は4コマ漫画で、登場人物(登場動物?)たちの個性に、キラリと光る癖の強さがあるってことかな。

今のアフタヌーンがいくらなのかわからないけど、私が買っていた当時は値段と内容で考えたら、元はおおいに取れてた。それだけおもしろい漫画が多かったよ。過去形なのは、今は読んでないからだから。今もあの時と変わらず、他とは違った、ときに前衛的すぎないかと思うようなマンガとかも載せてるかもしれない。
マンガ好きだけど、一冊すべて読んだことないなら、たとえすべての掲載漫画が話の途中であっても、一度読んでみたら?自分が気に入るマンガって、話の途中から読んでも入っていけるよね?あれって、なんでだろ?不思議だよ、今でも。

さて、今回はこの頃に読んだ小説を1冊。

●三月は深き紅の淵を

恩田陸さんの小説の中では、私の中のベスト1。
『第一章 待っている人々』『第二章 出雲夜想曲』『第三章 虹と雲と鳥と』『第四章 回転木馬』とあるんだけど、それぞれが短編というか中編になっているんだけど、この構造がおもしろいんだよね。

この構造が『三月は深き紅の淵を』のおもしろさのひとつにもなっているから、どういう構造になっているかは言えないんだよね。読んでからのお楽しみだ。

そして、この本に出てくる本が後の恩田さんの本のタイトルになっていたりする。
『黒と茶の幻想』『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』がそうなんだ。
それと、本の中に出てくる物語の設定が『麦の海に沈む果実』に使われていたりとか、こういうところもおもしろい。

タイトルの『三月は深き紅の淵を』も各章に出てくる本のタイトルなんだよ。
200部しか作らなかった私家本で、後に回収されて現存しているのは70冊。持っている人は、誰かに貸す場合、生涯で一人にしか貸せず、しかも期限は一晩だけ。っていう設定なんだ。

なんかもうね、本好きの人のための本だよ。
これ以上は何を言ってもネタバレになるし、これ以上の情報は持たないほうが楽しめる。
気になることがあると思うけど、そこはぐっとこらえて、読んでから検索してみればいい。

数年に一度読み返している本のひとつなんだ。

 

 

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ってことで今回はここまで。

このころは映画もよく観てた。
スティーブン・ソダーバーグ『KAFKA/迷宮の悪夢』が好きで、サントラも買った。このテーマ曲、年に2、3回はテレビの何かの番組でBGMに使ってるんだよね。シタールの音がいいんだよ。
内容は、カフカが主人公で、カフカの作品のような不条理な世界に迷い込む話。

ジョニー・デップ主演の『シークレット・ウィンドウ』もおもしろかったな。『メン・イン・ブラック』『メン・イン・ブラック2』はDVD買ったし。
『シティ・オブ・エンジェル』観たときはリメイクされた方、つまり最初に作られた『ベルリン・天使の詩』の方が良かったと心から思った。
『タイタニック』が信じられないほどヒットしたけど、私は観たことないんだよね、いまだに。だって、3時間書けて船が沈んでいく話でしょ?
『ディープインパクト』も好きだった。隕石衝突ものでは『アルマゲドン』より好きだ。
『マトリックス』『シックス・センス』『アイズ・ワイド・シャット』『ハムナプトラ』『アンブレイカブル』どれも良かったなぁ。『アイズ・ワイド・シャット』はさすがに難しかったけど。
実際の公開は少し前だったけどレンタルで観て感動してDVD買ったのが『ブレイブハート』。
『未来世紀ブラジル』『バンカー・パレス・ホテル』に出会ったのもこの頃だったな。

今回はマンガといい映画といいタイトル羅列しただけだったけど、次回からはまた本の話を1冊1冊ちゃんと話すよ。

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