運のいい人の法則 – 著/リチャード・ワイズマン博士 訳/矢羽野薫
Contents
■心理学者が「運」を科学的に研究したら、
運がいい人には共通の法則があった
あなたは運がいい？
それとも運が良くない？
この本には、イギリスの心理学者が10年かけて調査した結果判明した、運のいい人に共通する法則が書いてあるんだ。
著者のリチャード・ワイズマンは、マジシャンから心理学者に転向した経歴の持ち主だ。
でね、目次だけを見ると、他の運を良くする本とほとんど変わらない。
他の本と違うとすれば、
１ 心理学者が10年間で数百人を対象に、本人の同意を得て、インタビューをしたり、追跡調査をした結果だということ。
だから、本文にはインタビューを受けた人の言葉も紹介されている。
２ 一番最初に簡単な質問に答えるんだけど、これを正直に答えると、読み終わった時に自分が今よりも運が良くなるためには、どうしたらいいのかがわかるようになっているということ。
３ 運を良くするだけではなく、運が良くないと思っている人に共通していることもわかること。
４ 迷信はまったく効果がないといい切っていること。
前半、中盤は運に関することや、運を良くするために必要な法則とポイントが書いてある。もちろん、ここまでを読んで、実践するのもいいだろう。
けど、最後のPART３では、これらの法則の中で、自分が実践するのはどれか、そしてどう取り組めばいいのかが書いてあるし、運が悪いと思っている人がこの本に書いている法則を実践することで１ヶ月後にどうなったかということが載っている。
運がよいと思っている人が実践すると、さらに運が良くなるのかってことも載っている。
運を良くするために、あれこれと本を読んだりしてやってみたけど、いまいち効果がないなら、この本を読んだらいい。
ただし、今まで運が良くなかった人が、運が良くなるためには、この本に書いている簡単なことを最低でも１ヶ月はやらなければ、実感がない。
それすらもやりたくないのなら、この本を読むのは無駄だし、この本以外の本を読んでも運が良くなることはないと思うよ。
今の自分、今までの自分のままで、ある日突然、運が良くなるなんてことはないんだから。
■目次
はじめに
PART１ あなたは運のいい人？
運のパワー／ラッキーな人生、アンラッキーな人生
PART２ 運を鍛える四つの法則
チャンスを最大限に広げる／虫の知らせを聞き逃さない／幸運を期待する／不運を幸運に変える
PART３ 幸運な人生をつかむために
幸運のレッスン／幸運のワークショップ／より幸せな人生をめざして
■この本に関しては、本当に信じる者は救われるかも
この『運のいい人の法則』の特徴は、心理学者が「運」を研究して、統計を取り、追跡調査もしているところなんだよね。
簡単な質問の答えが、運がいいと思っている人と運が悪いと思っている人では、どう違うかも、グラフでわかるようになっていたりするし。
運がいい人の法則だけを知って、実践するだけじゃなく、運が悪いと思っている人の考え方も注意して読んでいけば、そこには共通しているものがあるんだよ。
で、はたして自分はどっちの考え方をしているんだろう、どっちの行動をとっているんだろうって考えたり思い出しながら読んでいける。
ちなみに私は、平均以上の運の持ち主。つまり運がいい人だ。
ずば抜けていいわけじゃないから、そこはこの本に書いていることの中で、私が弱い部分を強化していけば、今よりもずっと運が良くなっていく。
この手の本を読むと、全部やらなきゃいけない気持ちになったりするけど『運のいい人の法則』は、自分が弱いところがわかるから、そこをなんとかすればいいことになってる。
でも、もちろんすぐに良くなるわけじゃないし、宝くじや懸賞でガンガン当たるようになるわけでもない。
生きていくうえで大切なこと、大切な時に、運が味方してくれるようになる。
見出しに信じる者は救われるって書いたけど、信じるもなにも、心理学者が研究した結果だから、ちゃんと取り組んで、ちゃんと継続すれば、誰でも今よりは運が良くなる。
余談だけど、私は自己啓発本とスピリチュアル本は、絶版や出版社で売り切れていたり、出版社がなくなった本以外は、書店で見つけるまで買わないことにしている。
なぜなら、こういう本って自分に必要な時に現れるものだと思っているから。
そしてこの『運のいい人の法則』は、存在を知って、読みたいと思いながら４年間、本屋で見かけることがなかったんだ。
それが先日、書店においてあった。
しかも角川文庫なのに、違う棚にぽつんと挟まってあったんだ。
これはついにその時がきたんだなと思って、そのまま購入したんだよ。
以前なら読み飛ばしたり、書いてあることをやらなかったかもしれない。
今この本に出会って、読んだから、内容もちゃんと理解できたし、ちゃんと読んだし、実践できているのかもしれない。
さて、これから私にどんな良いことが起きるのか。
今から楽しみだな。
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