2時間でおさらいできる世界史 近・現代史篇 著/祝田秀全

2019年6月5日

Contents

■世界史の近・現代史の流れをざっくり知るとかおさらいしたい人向け

だいわ文庫の2時間でおさらいできるシリーズは、日本史と世界史の場合、まずは近・現代史篇ではなく、全歴史を読むことをおすすめする。
私は日本史も世界史も、2時間でおさらいできるシリーズを読んだけど、近・現代史篇は全歴史を読んでいることを前提に書いているような感覚を受けたから。
だから、日本史も世界史も近・現代史篇だけを読んでも、入ってこない言葉や箇所があるかもしれないなぁっていうのが感想。あくまでも私個人の感想だからさ、近・現代史篇だけを読んでもわかる人だっている。

このシリーズは、あくまでも「おさらいできる」だから、まったく知らない人が読んでも、2時間で読み終わるのは難しいかもしれない。だって、世界史に出てくる国名とか人名とか出来事、一度でも学んだ人がおさらいするためだから。
学んだことがない人は、他の本を探してみるのもいいかもしれない。
私は日本史も世界史もそれぞれ2冊、サクッと読んで、さらっとざっくりと歴史の流れを思い出せたけど。

■目次

第1章 大航海時代とアジアの繁栄
第2章 ルネサンス・宗教改革とヨーロッパ国際政治
第3章 ロシアの膨張とアメリカ・フランスの革命戦争
第4章 ウィーン体制と自由主義・国民主義運動
第5章 資本主義社会の発展と社会主義運動
第6章 アヘン戦争とアジアの近代化運動
第7章 帝国主義と中国・アフリカの分割
第8章 第一次世界大戦とヴェルサイユ体制の時代
第9章 第二次世界大戦の時代とソ連
第10章 戦後世界と21世紀の時代

■え?あの国ってこんな歴史があったんだ

近・現代史は、世界中で戦争やってた。
第2次世界大戦後も戦争はあちこちで起きていた。
戦争によって、国を占領されたり統治されたり分割された国々がいかに多いか。そして、その国々が、何がきっかけで独立へ向けた動きをしたのか、どうやって独立を掴んだのか。そして、独立後にどんな問題が起きたのか。

これはわざわざ言わなくてもいいかもしれないけど、ついでだから話そう。
第2次世界大戦後に日本が戦争をしなかったのは、どこも日本に戦争をしかけてこなかったのは、日本の憲法が平和憲法だから。
って思ってたとしたら、それは歴史を知らないと思われるよ。
日本国憲法はアメリカが草案を作ったことは知ってるよね?
日本が戦争を放棄することを憲法として定めることで、日本が戦前のように領土を広げないため、アメリカに楯突かないため、そして軍事的にアメリカが日本を抑えるためなんだよ。

他の国が日本に攻め込んでこないのは、日本がアメリカの傘の下にいるから。日本に手を出したら、アメリカが反撃するから。
日本は経済・文化はいちおうはアメリカから独立した。でも、軍事的には戦後の統治下のままだ。
アメリカが、ある日「今日からはお前たちが自分で自分を守ってね」ってアメリカ基地からいなくなったら、極端な話、お隣の大陸はすぐに日本と獲りに来るよ。次の日にでもね。

と、まあ、余談はおいといて。

これから日本は、多くの国の人を受け入れることになる。出会った海外の人の国がどんな歴史をたどって今に至っているのかをざっくりでも知っておくだけで、互いの理解が少しは深まる。
日本基準だけで見ると軋轢が生まれることだってあるだろう。
歴史だけを見てたら敵対することだってあるかもしれない。

そうじゃない。

互いを理解すること、理解しようとすることが大事なんじゃないかな。
でも、海外に行くときは気をつけたほうがいいし、これからは国内でも気をつけたほうがいいことが増えていくだろう。あ、これからじゃなかった、すでに国内でも気をつけなければいけないことが増えている。
日本人は平和ボケしているから、いろんなことのカモにしやすいなりやすい。
なんて言われないようにしよう。
って自分にも言い聞かせてる。
海外の人だけじゃない。日本人相手であってもだ。

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