感想 『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』 著/武田友紀

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■「繊細さん」(HSP、HSP気質の方)が、今よりも少しでも楽に生きるために

『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』はHSP、HSP気質とはどういう人のことかという部分を多めに書いてあった。
対処法、対応法も載っているし、箇条書きリストで、HSPの人に喜びや心身の健康をもたらすものも載っている。

対してこちらの『繊細さんの本』は、HSPとはどういう人のことかということかという部分よりも、HSPの人がどう過ごせば、周囲にどう対応すればいいのかという方に重きをおいている。
また『繊細さんの本』の方が、個人的には日本人には合っていると思った。

『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』を読んだ後に『繊細さんの本』を読むと、理解が深まるし、どうしたらいいのか、どう対応したらいいのかも、わかりやすい。

っていうかさ、気になることとか、気づくところとかは人それぞれだってのが、これがまた厄介といえば厄介なのがHSPだよねって思いながらも、自分と似たような生きにくさとか、苦しさとか辛さを抱えた人が5人に1人の割合でいるんだよね。

この本と著者の武田友紀さんのテレビ出演で、少しでも認知度が上がったおかげで、わかってくれる人や理解してくれる人がちょっとだけでも増えたのは、助かったな、ほんと。

前回の『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』にも書いたけど、ほんと、なんで他の人と比べて、こんなに疲れるんだろ、こんなに続けられないんだろって思いながら生きてきたからさ。
で、それをどうにかして克服しようとしたり、抑え込もうとして、さらに疲れるということをしてきたから。

続きは目次のあとで。

■目次

はじめに
第1章 繊細さんがラクになれる基本
第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ
第3章 人間関係をラクにする技術
第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術
第5章 繊細さんが自分を活かす技術
おわりに

■あれこれ考えて悩んだり迷ったりしないで、まずは2冊読んでみたら?

『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』『「繊細さん」の本』2冊読んで、やっぱり私はHSPかHSP気質なんだなって思ったよ。
まあ、人それぞれだから、当てはまったり当てはまらなかったりするところもあるよね。

私のHSP的なところは
・大勢集まってるところに行くと、めちゃめちゃ楽しみにしていたイベントでも、途中で疲れる。頭痛がする。
・人の顔を見ると、表情や声などで読み取っちゃう。
・直感が当たりやすい。
・時計の秒針の音、少し離れたところであっても車のアイドリングの音が聞こえると寝れない、集中できない。
・機嫌悪い人がいると息苦しい
・入ったことがない店でも、入り口で自分に合ってるかどうかわかる。
・本や音楽のタイトルを見ただけでその時読みたい本かどうかだいたいわかる。表紙を見るとさらに確率が上がる。
・ルーティンワーク、単調作業が苦手。
・興味があるものは何時間でも没頭するけど、興味がないものは極端な話、5分ともたない。
などなど

『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』のテストでは140点中85点。
『「繊細さん」の本』のチェックリストでは16個にチェック。

で、上の2冊を読み終わって、ほんと楽になったんだよ。
そうか、そうだったのかって。

そして、自分を褒めた。
今まで、よくやった、よくやってきた、がんばった。偉いぞ自分、すごいぞ自分、でもこれからはこの本に書いてることを全部じゃなくても、やれるところかやってけば、生きるのが今までよりも楽になるさ。
ってね。

『「繊細さん」の本』には、上の目次を見てもらえばわかるけど、具体的な方法が数多く載っている。
書いてあることを実行することが難しいと思うこともあるかもしれない。
それはやらなくていいんじゃないかな。
やれることをやるだけで、すっと楽になるし、やれることをやって、楽になったら、できることも出てくるかもしれないし。
それは、やる前から順番をつけて、今はこれ、できたら次はこれって考えちゃいけないよ。
そんなことをしたら、それが義務になっちゃって、苦しくなっちゃうから。

いろいろ読まなくてもいいから、とりあえずは『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』『「繊細さん」の本』を読んで、書いてあることをやる。
それだけで、ほんと楽になる。
私がそうだったから。

いや、まあ、たしかに、仕事に関しては職場の環境次第では難しいこと書いてある。
それができたら、それが言えたら、って仕事に就いている人もいるだろう。
仕事以外のことをやってみて、それで楽になれるのなら、その仕事を続けることだってできるかもしれない。
それでもだめなら、仕事を変えることを考えたほうがいいこともあるかもしれない。
そこは人それぞれだから、ここではなんとも言えないけどね。

ちなみに私、この記事を書いている時点で47歳のおっさんだけど、この2冊を読む1ヶ月くらい前から、100均のだけど、アロマオイルとかコーンインセンスの香りを部屋に漂わせたり、コーヒーばっかり飲んでたんだけど、ミントティーとかルイボスティーとか飲み始めてるんだよ。
それだけでも違う。
いや、ほんと違う。

まあ、そうは言っても、アロマもミントと柑橘系以外は受け付けないし、ハーブティーもけっきょくミントと柑橘系。どうも花系の香りはダメなんだよ。
ん?おっさんが気持ち悪いこと言うなって?
なんかごめん。

っていうか、なんかダラダラと話して重ねてごめん。

つまりあれだ、自分がHSP、またはHSP気質だったんだなって知ることだけでも楽になれるし、本に書いてることでやれることからやるだけでも、ずいぶん楽になれるよってことを言いたかったんだ。

公園に行っても、散歩するよりは、ぼーっと景色を眺めてるほうが好きだし、海に行ってもそうだな。泳ぐよりは、海に入って楽しんでる人たちを見てたり、海と空の境目を見たり、遠くの波や船や鳥、空を眺めて、風を感じてるほうが好きだな。
そういうときは何も考えなくてもいいから。

あれこれ考えたり思ったりしてるなら、この本、読んでみて。

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