世界最強の商人 – 著/オグ・マンディーノ 訳/山川紘矢・山川亜希子

2018年3月7日

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■全世界で300万部売れた成功法則の本■

 この文庫版が刊行される前は、日本経営合理化協会出版局から出版している単行本版しかなかった。
 お値段10,584円(!)
 さすがに軽く手に取る金額ではなく、読んでなかったんだけど、角川文庫版が出版されて、すぐに購入。

 物語形式で、成功するための原理原則が10個書いている。
 一つ一つは巻物という形式で、1つの原理原則を1ヶ月間、毎日、朝・昼・夜に読む。つまり、10個すべての原理原則を読み終えるのに10ヶ月。

 どれもが、他の成功法則の本に書いていることばかりなんだけど、1度読んだだけで、書いていることを実践していない、実践し続けていない人は、この本で、成功法則の原理原則の基本的なことを10個身につけると同時に、継続力と忍耐力を身につけることができる。
 だって、十数ページの巻物を、毎日毎日、朝・昼・夜に読み返すんだから。
 ここまで読んで「そんなのめんどくせぇ」って思ったのなら、お金が無駄なので、買わない方がいい。やめとけやめとけ。
 でも、継続力と忍耐力って、成功するために必要な要素なんだよね。
 ひたすら頑張ればいいってものでもないんだけど。

 一つ一つの原理原則が、読み始めたときと、1ヶ月読み続けたときとでは、意味が違うように感じる。
 読み始めたときは「知ってる」だけだったのが、1ヶ月読み続けることで「わかった」「見えてきた」「理解できてきた」に変わったからだ。

 10個の基本的な、大事な、成功するために必要な成功法則を、潜在意識にしっかりと届けたいなら、本書は必ず役に立つ。

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■読後の感想■

 本自体は1日で読み終わるくら薄いんだけど、私はこの本に書いているとおりに実行して、10ヶ月かけた。
 何よりも、身についたのは、やはり継続力と忍耐力。
 そして、10個の成功するために必要な原理原則が、すべて身についたのかと言うと、正直、わからん。
 というわけで、現在、2回目突入中。

 以前より、日本を、世界を、自分を、悲観したりネガティブに捉えることがなくなったし、やりたいことのためにできること、やるべきこと、さらには、そのために今できること、これらを、以前より明確に考えて、実行できるようになったのは確実。

 自己啓発、成功法則についての本は、数え切れないくらい出版されてるけど、共通して言えることは、
・なにはともあれ、書いていることを実践して、実践し続けること。
・本に書いていることは大事なことだけど、本に書いていることだけをやっても、自己啓発にはなっても、成功にはつながらないこと。成功するためには、自分が何をしたいのか、夢や目標があり、それが明確であり、そこに向かうために必要なことをやること。
・自己啓発、成功法則オタクになって、ノウハウだけを身につけている人にならないこと。

 そんなの当たり前じゃんって思うかもしれないけど、こういう人がいるのもたしかなんだよな。
 だったら、身につけたノウハウを活かして、自分で何か書いたり、セミナーを開いたりすればいいのにって、思うんだけどね。

 そこらの上辺だけの自己啓発・成功法則本を読むくらいなら、この本を読んだほうが、よっぽどいい。
 もちろん、『思考は現実化する』『7つの習慣』など、ずっと読み継がれている良書、名著もある。
 なんでも読めばいいのではなく、やはり選んで読むことじゃないかな。

Amazon-世界最強の商人 (角川文庫)

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