なぜITの2代巨頭は子どもにスマホやタブレットではなく、大量の紙の本を与えたのか

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■ITの2代巨頭は、自分の子供にはパソコン・携帯電話・スマホ・タブレットの使用を厳しく制限していた。

ビル・ゲイツは、自分の子供が14歳になるまで携帯電話を持たせなかった。
スティーブ・ジョブズは、自分の子供にスマホの使用を厳しく制限した。平日は使用禁止。休日は30分~2時間。
2人が子どもに与えたのは、大量の紙の本だったとか。
これは有名な話なので、あなたも何かのサイトかブログで読んだことがあるかもしれない。

2人とも、今のITを創り上げたと言ってもいい大御所だ。
WindowsとAppleで、世界にパソコンとスマホでIT技術を広め、進化させてきた。
そんな2人が、なぜ自分の子供に対して、これほど厳密に携帯電話、スマホ、タブレット、インターネットを使うためのパソコンの使用を制限したのか。

申し訳ないが、私が調べた限り、その明確な理由を見つけることができなかった。
推測だが、2人とも自分も含め、ITに関わる多くの人を見てきたはずだ。
つまり、ITの危険性も熟知していたはずだ。

もちろん、スマホやタブレットを子どもに持たせる危険性もわかっていたはずだ。
私が子供の時は、ファミコン、スーファミはおろか、テレビを見る時間までも制限された。
私と同年代の人なら、わかっていただける人も多いと思う。

なぜあのとき、親は、学校の先生は、あれほど制限しようしたのだろうか。
おそらく親も先生も、ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズほど熟知していていなかったと思うが、危険性は頭や心のどこかで感じていたのだろう。

ここからは素人の私の推測だということを先に言っておく。
テレビもインターネットも、基本的には利用者にとっては受動的なものだ。
テレビは何も考えなくても、切れ目なく、必要か不必要かも関係なく、音と映像と文字が流れていく。
インターネットも、検索する時にキーワードを考えるくらいで、あとは必要な情報を、ほとんど考えずに手に入れることができるし、YouTubeに代表されるように動画も、最初は興味がなかったり、見るつもりがなかったのに、気がついたら長時間見ている時がある。

インターネットは、そのサイトに少しでも長くいてもらうための仕掛けがほどこされている。
人間の心理をついた方法と配置によって、ニュースサイトであってもSNSでも、動画サイトでも、ショッピングサイトでも、個人のブログでさえも、気がついたら、あちこちをクリックして、見たり読んだりして、時間が過ぎていく。

インターネットは、最初は使っているつもりが、無意識に使わされていることに気づいたほうがいい。

行き着くのは、自分で考えることを面倒だと思い、考えることをしなくなる。
思考停止だ。

その情報が正しいものなのか、フェイクなのかわからなくなる。
疑いを持たなくなる。
見たもの、受け取ったものがすべて正しいと思う。

日本も戦時中は、歌と新聞、ラジオなどあらゆるものを使って、メディアで洗脳していたことを思い出そう。
日本だけじゃない。世界中でやっていたことだし、今も世界中でやっていることだ。

日本では、なぜかアメリカ側の情報は入ってくるけど、ロシア側の情報はまったくと言っていいほど入ってこない。
私たちが知ろうと思って、ネットで検索しなければ、今のロシアが何をしているのかなんて、知ることができない。

ロシアだけじゃない。
ヨーロッパ諸国だって、よほど大きなこと以外は知らされない。

テレビのニュースもワイドショーも、いろいろな情報を流しているように見せているが、流していない情報もたくさんある。
中には意図的に流していないこともある。

そういうものなんだってことを知っておいたほうがいい。

そして、ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズが、なぜ子どもに携帯電話を持たせず、スマホやタブレットの利用を厳しく制限していたかを、あなたなりに考えてみてほしい。

インターネットは、使う側の意識をしっかりと持ち続けることが必要だ。
つまり、必要な情報を得る。これだけに集中して、必要な情報を得たら、ブラウザを閉じる。
メールもSNSも、キリがない。

スマホも、通知を止める。
あの通知がきたときの音も、聞いたこちらが気になる音にしているからだ。

重要なこと重大なことで、かつ、緊急の用事は、基本的にメールや通知ではやってこない。
電話が鳴るはずだ。

メールが気になるなら、メールを見る時間を決めればいい。
朝に1回。昼に1回。夜に1回。
1日に3回も見れば十分だ。

インターネットは便利だ。
今やなくてはならないものだ。
私も毎日使ってる。

とはいえ、長時間、なんとなく使うことの危険性も認識しよう。お互いに。

ただし、長時間使っても良い場合もある。
それは、こうして文章を書くときや、動画や音声・音楽の編集など創造するときだ。
まあ、長時間使っても良いと言うより、使わざるを得ない場合だけど。

でも、想像する時、考える時はペンを手に取り、紙に書くほうがいいような気がする。
これは私の体験から言うことなので、根拠は薄いんだけど、紙に手書きで書くときと、ディスプレイを見ながらキーボードを打つのとでは、脳の使っている部分が違う気がする。
文字を文字の形のとおりに書く手書きと、私の場合ローマ字変換だが、キーボードの配置に沿ってブラインドタッチをするのとでは、たしかに違うし。

自己啓発やスピリチュアルで、自分の目標や夢、本当にや痛いことを考える時は、手書きで紙に書くようにと言うのも、わかる。

 

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■なぜ紙の本だったのか

さて、ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズは、なぜ携帯電話・スマホ・タブレットではなく、紙の本を与えたのだろうか。
このブログを読んでる本が好きなあなたなら、すでに答えが出てるかもしれない。

電子書籍が普及する前の話だからと言ったら身もふたもないけど、私は今でも本は紙派だ。

電子書籍は厚みのある本と比べたら、たしかにスマホやタブレットの方が軽い。
荷物もかさばらない。

でも、電子書籍は付箋を貼れない。
貼れたとしても、視覚に訴えない。

紙の本を持ったときの、表紙の印象、重さ、厚み。
また、思い出したり、「あれ、どこに書いてたっけ」っていうとき、ページ数までは覚えていないけど、紙の本なら、だいたいの場所を体が覚えていたりする。

小説を読んでいるとき、左手のページがだんだんなくなっていくときの「ああ、もう少しでこの物語が終わってしまうんだ」という、ラストへの期待と寂しさは、電子書籍ではなかなか味わえない。

あとはやはり、いくら目に優しいとはいえ、電子書籍は光を浴び続けている。
ブルーライトの問題は聞いたことくらいはあるだろう。

紙の本を読む行為は、体感もともなっている。
ノートを取ったり、本によっては付箋を貼るだけではなく、線を引くこともあるだろう。欄外に書き込みをすることだってあるだろう。
これらはすべて、体を動かす行為だ。
記憶する時は、体を使ったほうが覚えられるとも言うし。

雑誌も、紙の本なら、切り取ってスクラップにすることだってできる。

自分で選び、体を使って読むことは、電子書籍だけを読むよりも利点がある気がしてならない。
試し読みや、一回読むだけでいいと判断した本は、私も電子書籍で読むこともあるが、スマホの画面だからなのもあって、やはり字や絵は小さいし、読みにくさを感じてしまう。

と、ここまで書いて思ったんだけど、紙の本のメリット・デメリットと電子書籍のメリット・デメリットをもっと知りたいのなら、ここで検索の出番だ。
インターネットを能動的に使うときだ。
「紙の本のメリット」で検索してみたらいい。

ちなみに、この文章はパソコンで、GooglePlayMusicで「Mr.Childrenのすべて」というステーションをBGMにして流しながら、インターネットを存分に使って書いた。
スマホは電話がきてもわからないように、音も振動も止めた。
私はブラウザはGoogle Chromeを使っていて、アドオンにGメールが来たら通知が来るものを入れているが、それもオフにして、この記事を書いた。

こういうことなら、長時間使ってもいいという例として書いておく。

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